むろさんへ
たしかにいま、運慶方面の話題は特にないみたいですね~。なんというか、平和です。ちょっとこの半年はみんな、美術とかに気持がいってなかったかもしれないですね。
わたしは先日、京都に「フェルメールからのラブレター展」と、「帰ってきた江戸絵画展」を見に行きました。どっちもよかったですが、どっちかというと江戸絵画のほうがおもしろかったですね。空いてましたし。あと、個人のコレクションなので、コレクターの一貫した趣味みたいなものが感じられたのがよかった。
> 展覧会としては私は行っていませんが、平成6年の奈良博「運慶・快慶とその弟子たち」に出品されています。
それ、うわさに聞いたことのある展覧会ですね~。
平成6年というと、わたしはまだ西洋美術しか知らない時期です。はじめてイタリアに行って、ミケランジェロのサン・ピエトロにある若いころのピエタと、ミラノにある最晩年作のロンダニーニのピエタを見たころかなあ。若いころのピエタは運慶でいうと円成寺の大日如来という感じで、若々しくて自信に溢れていて、とにかく印象が強かったです。署名しない習慣なのに署名した、という話も一致するし。
でもロンダニーニのピエタはまたぜんぜん違う意味で、とても衝撃的だったです。未完なので痛々しい感じもするし。ルネサンス期なのにすでに抽象の世界みたいだし。一部の隙もなく完成している、というぎらぎら感と、完全に究極まで行ってむしろ壊れた、みたいな未完の作品、対照的でおもしろかったなあ。
円成寺大日如来ですが、この前金沢文庫で他の仏像と一緒に見ましたが、あれもホントに溢れるような自信ですよね。他もみんな運慶作なのに、あれだけがなんかぎらぎらしていた。目つきもぎらぎら。そして離れて見てもなんだか異様に目立つし(まあ、並べてみるとちょっと大きいから余計でしょうが)。
運慶にはロンダニーニのピエタみたいな作品はないですよね(あったのに残ってないのかもしれないですが)。北円堂の無著・世親像はわたしの頭の中では、モーゼ像とか、あの感じ。すると、八大童子像がダヴィデ像かな?
> 作者実慶はこの像の少し前に桑原薬師堂の阿弥陀三尊を作っていますが、
桑原薬師堂の阿弥陀三尊も実慶だったんでしたっけ。慶派の誰か、みたいなあいまいな記憶になってました。
案内サイトはこちら。
http://p.tl/VFZ9
写真はこちら。
http://p.tl/V4tl
元のURLが長いんでそのまま投稿すると表示が変になるようなので、短縮にしました~。
行ってみたんですけど、なにしろオフ会でおませで連れて行ったもらった上に、お堂で蚊取り線香をたいていて、農薬に弱いわたしは風上を探しておろおろしていたので、なんだか印象がちゃんと残っていないのでした。いい仏像だな、と思った記憶は一応あるんですが。
写真見るだけだと、修善寺の大日如来のほうが個人的には好みかもしれません。
満願寺も行ってみたいですけど、なかなかむずかしいですね。展覧会で来てほしいな、と切に願ってますが、どうなることやら。運慶とか慶派とかでまとめた展示の展覧会が一番いいですね。
金沢文庫の展示も「一度にまとめて見る贅沢」というのがやはりありましたもんね~。
その点、願成就院はいつ行っても「まとめて見る贅沢」ですよね~。ぜひまた行きたいもんです。
あと、クレチマスの丘も興味あるんですけどね~。ビュフェとか、長らく見てないから見てみたい……。
http://www.clematis-no-oka.co.jp/main.php
これまた三島駅からシャトルバスで25分もかかるんですよね~。三島、前回一泊したんですが、三嶋大社を見逃したのも心残りです。
って、運慶サイトじゃなくって観光サイトになりかけてますが。